乙女ゲームマラソン Z

vitaのオトメゲーをセイハするブログ

22★みんなルシファーってことで!【DYNAMIC CHORD feat.[rêve parfait] V edition】

【通常版】DYNAMIC CHORD feat.[rêve parfait] V edition - PS Vita

頭の中で鐘が鳴っとる。

ダイナミックコード レーヴパッフェ/レヴァフェ

ジャンル  小説タイプ    現代×バンド×高校生
時間 共通 2時間 個別 1.5時間×2 総プレイ 20時間ほど 

二週目以降、共通15分程度

PCで発売された本編+アペンドディスクの2本分が収録されています。

アペンドは最初から個別ルートです。

スチル集めるのに+2時間ほど。

攻略人数  4人  制限  なし
ヒロイン

 上遠野 理緒 (名前変更可能)

 レヴァフェのマネージャーを務める高校二年生

特記事項  みんなチャラいぞ 公式HP(honeybee black)

 

良い意味での子どもの恋愛

DYNAMIC CHORDはシリーズごとにそれぞれのバンドのメンバーと恋愛ができるゲームです。

まず攻略対象全員が、がっつりバンドマンというゲームは他にありません。更にそれがバンドのドキュメンタリーという位置づけ、OPやEDもバンドのPVという扱いなので、スタートから一気に世界観に引きずり込んでくれます。

コンセプトの明確さと徹底したプロモーションにすごく好感が持てました。

 

一発目のレヴァフェは高校生バンドなので、バンド結成という青春要素を絡めつつ恋愛が進行する、というみんな好きなやつ!状態なのですが、さすがはバンドマンというべきかまったく爽やか嗜好ではありません。

かといって地下のじめっとした空気でもない。高校生×バンドの良いところも悪いところもさらったような作品でした。

特に気になったのは、三十路がやったら一発アウトなことを平気でやりあうそれぞれのキャラの未熟な人間性です。いかんせんヒロイン含めて全員高校生なので、大人から見た時にそれアカンという行動が散見されます。

「ガキか」の一言で片付くようなことが度々起こるのですが、しかし彼らは正真正銘のガキなのです。シカトしたり怒鳴ったり、閉じこもったり勝手にどこかへ行ったり、大人同士では起こらないこと、避けられることも、子ども同士なのですぐに感情を優先してしまう。

それがなんともイライラするのですが、若さってこうだよね、他人を思いやる余裕なんてないよね、という説得力がありました。そして「子どもっぽいところも可愛いんだよね」とか言えちゃうヒロインの包容力の前に膝を折ることになるのです。

 

Q、「まずは落ち着いて話し合おうねええええ」と全員にゲンコツしたかった私って一体?

A、ガキ(30)

 

 

  • バンドマンが好きだよ
  • チャラチャラしてる、女性にだらしなめのキャラ大丈夫だよ
  • 甘やかしたいし、甘やかされたいんですけど

という方には良いのでないかしらと思います。

 

以下、物語の内容には触れていませんが、仕掛けや仕組みなどネタバレを含んだ感想を書いていますのでご注意ください。

 


ちなみにこんな感じでプレイしています。

zonna.hatenablog.com

 

ストーリーについて

ダイナミックコードが始動した時、たまたま楽曲のCDを聴く機会がありました。第一印象は「趣味じゃないなぁ」でした。

なので、きっとゲームも趣味じゃないのだろうなぁというド偏見をぶら下げながらプレイしたのですが、前述した青春要素のおかげで、「あら意外と……」なんつって、偏見が良い方向に働いてくれたように思います。

とはいえヒロインには元彼がいたり、共通ルートだというのにある種類のオイタがあったりするところが、他の乙女ゲームとは一線を画していました。

綺麗じゃない恋愛を見てってよ

乙女ゲームの恋愛というのは基本的にドラマチックで、理想的で、美しいものが多いと思いますが、ダイナーはざらざらした物語が多めです。

攻略キャラの4分の3が女関係にだらしがなく、モテまくり、それを自覚的に享受している(女を利用している面がある)という、ちょっとイヤな奴らなのがまず斬新。

こういったタイプが好きな乙女には天国ですが、物語の中心に痴情のもつれがありすぎですし、作中で彼らが注意を受けることも殆どないため、私の中の倫理委員会が総動員で大騒ぎしました。

しかし、どれだけ最低な要素を抱えていたとしても、バンド(音楽)だけは真剣にやっている、という男子がここにはいるわけで、そこを入り口とすれば彼らが本当はどういう人たちなのかが見えてくるのだと思います。

 

恋愛要素について

もうとにかく甘かったです。

まずみんながみんな、みんなに甘い。メインキャラの全てが他者にベッタベタに甘やかされていますし、愛されています。ヒロインなんて開運グッズ並に頭を撫でられまくりですし、日常的にかなり過保護な扱いを受けています。

平気で心配かけたり当たりがキツかったり、自分勝手な行動をとれるのも、周りに甘えている証拠で、人間的にだいぶ甘いと言えるでしょう。

そして何よりも、ストーリーが甘いです。

締めるところは締めているのに緩いところは悲しいくらいにガバガバで、「嘘だろ、これで解決したことに……?」と何度思ったことでしょうか。特に一番残念なのは、波風の立たせ方がワンパターンということでした。結局はキャラを変えただけでやっていることが同じなので、フルコンプする頃には食傷気味になっています。

またPC版からvitaへ移植する際に一部シナリオに変更があったようなのですが、ここだろうなとハッキリわかる程度には展開がおかしい、といった修正の甘さもあげられます。

甘いの意味が違っちゃったよ

色々言わせて頂きましたけれども、上記したことを難点と捉えることもできますし、「不器用で」「未熟で」「幼い」ことを可愛いと思うこともできるわけです。

一旦は「ウーン……」と思いはすれど、次の瞬間には「おお」と思ったりする。すいすい読ませてくれるだけのパワーがあったのもまた事実なのでした。

もちろん正しい意味で、恋愛的に甘いところもたくさんあります。あったはずです。でもどのキャラも「甘い展開」というよりは「甘えている」シーンが印象深いので、こんな感想になってしまっているのです。恋愛要素の項目なのに、三行で終わって良いのでしょうか。

 

特筆したいこと

OPの作り込みと映像へのこだわり

乙女ゲームにとって顔となるのはパッケージですが、ダイナーに限ってはOPだと思います。

他の乙女ゲームがOPで『ゲームの紹介』をしないといけないのに対し、ダイナーの場合は楽曲のPVでもあるわけですから、見せつけるのは『彼ら』と『曲の世界観』であり、その作り込みっぷりはよそとまったく異なるものでした。

動かし方が良いなぁとか、イラストが映えまくっとるわとか、目で見て楽しいのは当然のこと、何よりアーティストとしての彼らが大変格好良く、曲が何倍も素敵なものに聴こえてくるというマジックにかかってしまうのです。

 

特にEDは何度も見ることになりますし、物語にも関わってくる曲なので、趣味でなかろうとなんだろうと特別な思いが芽生え、他のPVもいそいそ見に行くという始末でございました。

 

★おわりに

ひとつひとつのフレーズや音に思いの丈を凝縮して、たった数分にまとめあげて、更にはメンバー全員が力を合わせないと、曲という形をとれない音楽って、バンドって、本当にすごいものです。

キャラを知ることで曲に対する思いがより複雑になっていき、特別なものになっていくという経験をさせてもらいました。

曲を作れるなんてすごい、歌詞書けるなんてすごい、これだけの演奏ができるなんてすごい、しかもイケメン、女にだらしないくらいなんだ、甘えただからってなんだ、こんなのモテて当然だろうルシファーなんだから仕方がない、と洗脳されてからのアニメのいじられっぷりに完 

 

 

 

【通常版】DYNAMIC CHORD feat.[rêve parfait] V edition - PS Vita

【通常版】DYNAMIC CHORD feat.[rêve parfait] V edition - PS Vita

 

アニメからやってきた人もまた、偏見をぶら下げてプレイすることになるにちがいない。

DYNAMIC CHORD feat.Liar-S V edition (通常版) - PS Vita

DYNAMIC CHORD feat.Liar-S V edition (通常版) - PS Vita

 

二作目・ヒロインは大学生。

DYNAMIC CHORD feat.KYOHSO V edition (通常版) - PS Vita

DYNAMIC CHORD feat.KYOHSO V edition (通常版) - PS Vita

 

三作目・ヒロインはマネージャー(23)

【通常版】DYNAMIC CHORD feat.apple-polisher V edition

【通常版】DYNAMIC CHORD feat.apple-polisher V edition

 

四作目・ヒロインは大学生でシンガー。

ヒロインもキャラのタイプも違うので、シリーズものですがまったく違った恋愛を楽しめそうで既に楽しい。